ころんくん
御朱印図鑑に登録する今回の神社は「平泉寺白山神社」です。
平泉寺白山神社は別名「苔寺」「苔宮」と呼ばれているほど
境内には綺麗に整備されたたくさんの「苔」を見ることのできる癒しの神社でした。
歴史もとても古く、元々はお寺から始まり
時代を重ねて今の白山神社へと姿を変えています。
前からずっと気になっていた神社だったので訪れることができて大変に満足することができました。
今回の記事では、平泉寺白山神社の御朱印情報をお伝えするのと
実際に僕が訪れた時の境内をご紹介しているので参考にしてもらえれが幸いです。
- 平泉寺白山神社の御朱印
- 平泉寺白山神社の御朱印の頂き方(場所・金額・受付時間)
- 平泉寺白山神社の境内の様子
目次
平泉寺白山神社ってどんな神社?
平泉寺白山神社は福井県勝山市に鎮座する歴史ある神社となっています。
境内には綺麗に整備された苔の参道が広がっており
癒しと厳格さを兼ね備えた不思議な気持ちにさせられる神社です。
現在は神社として「白山神社」と名乗っていますが
元々は平泉寺というお寺から始まった歴史を持っています。
創建は養老元年(717年)に泰澄という行者が白山大神からお告げを受け
白山を開山することになりました。
開山後、白山大神が現れた泉に女神(伊弉諾尊)を祀る祠を建てたのが始まりとされています。
その後、白山信仰の越前国側拠点として「仏教寺院 霊応山平泉寺」を建て
勢力を拡大していき、延暦寺の末寺となって時代を築いてきました。
明治に入り、神仏分離によって寺院としての役割を捨てることとなり現在の白山神社になっていきました。
御祭神 | 伊弉諾尊 |
ご利益 | 縁結び・安産など |
平泉寺白山神社の御朱印
平泉寺白山神社の御朱印は直書きと書置きの2種類があります。
ただ、直書きは神社の都合によって対応できない時があるみたいです。
書置きもなくなり次第終了とのことでした。
今回頂いた御朱印は書置きのものになります。
初穂料:200円
平泉寺白山神社の御朱印の頂き方
白山神社の御朱印やお守りなどは社務所で受付を行なっています。
階段を上がったすぐの一の鳥居をくぐった左手に社務所があります。
受付時間:8:00~16:00
【参拝紀行】平泉寺白山神社の境内を散策!
それでは平泉寺白山神社の境内を散策したときの境内の様子をご紹介していきます。
雰囲気を存分に味わいたくて朝6時に到着して
誰もいない境内を堪能させてもらいました!
平泉寺白山神社は福井県でも勝山というちょっと福井市内から外れたところにあるから
日曜日でも8時くらいまでは誰も来る気配がなくゆっくり散策することができました
境内の入り口から苔に挟まれた参道がお出迎えです。
雰囲気があってとても素敵でした。
ちなみにこの階段の参道を「精進坂」と呼ぶらしく
菩提を求めて身を清め慎むということで「精進坂」と呼ばれてきたようです。
一歩一歩踏みしめて上がっていきます
階段を上がるとまずは一の鳥居があります。
ここを潜ればいよいよです。
鳥居の先には左手に社務所があり
ここで御朱印やお守りなどいただくことができます。
右手には手水舎があり
お清めをして参道を進んでいきます。
参道を少し進むと左手に泉が見えてきます
こちらの泉は「御手洗池」と言って泰澄が白山に訪れた時
白山大神が現れた場所だと言い伝えられている泉です。
当時から現代まで脈々と途切れることなく水が湧き出ているようで
平泉寺白山神社の始まりの場所でもあるパワースポットです
平泉寺白山神社に訪れたらここは押さえておきたいスポットです!
白山大神は泉の中にあるこの石「影向石」から現れたようです。
泉にある鳥居の向かいには御神木が立っており
泰澄がお手植えしたようです
白山には白山三山と呼ばれる代表的な山が3つあります。
白山最高峰である「御前峰」・「大汝峰」・「別山」
こちらの御神木は幹の途中から3つに分かれていることから
白山三山を象徴していると言われ大切にされてきているようです。
平泉寺白山神社の参道は一直線に拝殿まで見渡すことができ
素晴らしい世界が広がっています!
こちらに見えるのが二の鳥居です
両部鳥居という種類の鳥居で木造で作られています。
両部鳥居は神仏習合の神社に多くみられることができ
平泉寺白山神社も神仏習合の神社ということで両部鳥居が置かれているのだと思います
戦国時代の一向一揆によって焼失してしまったが
1778年(安永6年)に再建され現在まで大切に守られています。
鳥居の上に三角形が乗っているから山岳信仰を代表する山王鳥居かな?とも思ったのですが
どうやら扁額を守るための屋根のようです。
扁額は古くて書かれている文字がわからなくなっていますが
「白山三所大権現」と書かれているようです。
これは中御門天皇の皇子:天台座主「公遵法親王」の筆と伝えられています。
ちなみに山王鳥居は日吉大社や日枝神社で見ることのできる代表的かつ特徴的な鳥居です。
それでは参拝をする為に拝殿に向かっていきます。
こちらの拝殿は江戸時代に建てられたものらしく
中には十数面の絵馬が飾られているようです。
元々、一向一揆によって全焼する前は幅が83mもあった横になが〜い拝殿でした。
扁額には「中宮平泉寺」と書かれており
ここがお寺だった名残が残っています。
拝殿の背後には白山神社の本社があります。
こちらでも参拝することができるので行ってみることにします。
立派な本社ですね!
正式には「御前峰御本社」というようです。
白山大神こと「伊弉諾尊」をお祀りしているところです。
総欅(そうひのき)の入母屋造榑葺(いりおもやづくりくれぶき)で外観は白木造となっています。
本社を囲っている支えは社殿の倒壊防止措置です。
江戸時代に建てられたものなのでかなり古く大切に維持管理しています。
伊勢神宮や出雲大社のような大きな神社はたくさんの氏子や観光客が訪れてお金を落として
綺麗に保つことができるのですが
それ以外の中小規模の寺社などは社殿を十分に修復するお金が足りないみたいです。
悲しい現実ですが現状を大切に守ってくれている神社の方をはじめ氏子の人たちに感謝を覚えます。
本社の額には「白山妙理大権現」と書かれています。
実はこれが泰澄が祀った神様の本当の名前とされています。
白山妙理大権現は、伊弉冊尊の化身とされ
白山信仰と修験道が融合した神仏習合の神であり、十一面観音菩薩を本地仏としたものです。
平泉寺白山神社はこちらの本社以外にも大切にされている神社が二社あります。
本社の左右に鎮座する
右「別山社」
左「越南知社」
です。
先ほど御神木のところでお伝えした白山三山の神様を表したものです。
この三社を合わせて「白山三所権現」といい
二の鳥居の扁額に書かれていたものを指します。
「白山三所権現」は
白山妙理権現(伊弉冊尊)、大行事権現(菊理媛命)、大汝権現(大己貴命)
と言われています。
左の「越南知社」には国造りの神様「大己貴尊(おおなむちのみこと)」をお祀りし
右の「別山社」には「天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)」をお祀りしています。
越南知社の大己貴尊は出雲大社の大国主と同じ神様として知られており
別山社の天忍穂耳尊は天照大御神の子だと古事記や日本書紀に記されている神様です。
「白山三所権現」なのに天忍穂耳尊が祀られているのはちょっと謎です。
何か平泉寺側での理由があるのだと推測します。
別山社の右横にはさらに奥へと続く道がありました。
何かただならぬ雰囲気の参道ですよね!
この先には「三之宮」です。
三之宮には栲幡千々姫尊(たくはたちぢひめのみこと)が祀られています。
安産の神として知られていることから安産にご利益があると言われています。
参拝するとお産が軽くなるとも言われており
お守りが密かに人気を集めているようです!
他にも境内にはいくつか境内社がありました
ちょうど8時になったので社務所にて御朱印を頂いて
今回の平泉寺白山神社はおしまいです
おまけ
駐車場付近のところに泰澄大師の廟があります。
この供養塔の前にある石に注目します
なんか変な形の跡がついた石が分かりますか?
これは弁慶の付けた足跡らしいです。
「義経記」によると義経が東北へ逃げている途中に平泉寺に立ち寄りました
その時、同行していた弁慶が平泉寺の鐘をつき、勢い良く飛び出した時に
踏み込んだ跡らしいです・・・笑
とんでもない脚力ですね!
平泉寺白山神社の行き方
住所 | 福井県勝山市平泉寺町平泉寺56−63 |
アクセス | 車の場合
中部縦貫自動車道「大野IC」より7.2km 約12分 公共交通機関の場合 えちぜん鉄道 勝山永平寺線「勝山駅」から 平泉寺線バス「平泉寺白山神社前」下車 120m 徒歩2分 |
駐車場 | 約44台の駐車場有 / 300円 |
初穂料:200円
場所:社務所
受付時間:8:00~16:00
ころんくん