ころんくん
こんにちわ!
今回訪れた神社は愛知県名古屋市大高にある「氷上姉子神社」です。
氷上姉子神社は熱田神宮ととても関係の深い神社で境外摂社でもあります。
その歴史はとても深く熱田神宮の創建よりも古く日本神話で登場するヤマトタケルとも関係している神社です。
氷上姉子神社を参拝する上では神話を知っていると知っていないではまるで感じとれるパワーは変わってきます。
なので参拝紀行の記事に入る前に少し神話のお話をお伝えするとします。
氷上姉子神社は元々尾張国造である乎止与命が住んでいた館があった場所です。
乎止与命には宮簀媛命という一人の娘がいました。
ある日、東征を行うためにヤマトタケルが尾張国にやってきました。
尾張国造である乎止与命に挨拶するために館にやってきたヤマトタケルは宮簀媛命を一眼見るや恋に落ちてしまいました。
また、宮簀媛命も同じようにヤマトタケルに一眼みるや恋に落ちてしまいました。
しかし、ヤマトタケルには父である第12代天皇「景行天皇」に命じられた東征という大仕事がありました。
ヤマトタケルは東征が無事終わったら結婚しようと宮簀媛命にプロポーズし、
二人は愛を約束しました。
しばらくすると無事東征を終えたヤマトタケルが宮簀媛命の元に帰ってきました。
二人は結婚し、乎止与命の館で幸せに暮らし始めました。
ですが、二人の生活はそう長くは続きませんでした。
ある時、ヤマトタケルの元に新しい仕事が入ってきました。
伊吹山で大暴れしている神がいるからその神を治めてこいという指令が入りました。
新婚生活をもっと満喫したかったヤマトタケルは渋々従うことに・・・
出発当日、ヤマトタケルは尾張国に行く前に伊勢国に立ち寄り
伊勢神宮にて叔母である倭姫から草薙剣を渡られていました。
ヤマトタケルは先祖代々から受け継がれている宝物を宮簀媛命に預けて
こう言いました。
「必ず戻ってくるからその間この大切な剣を君が預かっていてほしい」と
なかなかのロマンチストです
宮簀媛命は無事戻ってくることを祈り続けました。
しかし、残念ながらこれがヤマトタケルとの永遠の別れになってしまいました。
ヤマトタケルは伊吹山の神に返り討ちにされ命を落としてしまいました。
その知らせを受けた宮簀媛命は深い悲しみを抱きました。
この後、強大すぎる力を持つ草薙剣を祀る場所を探し
見つけた場所が今の熱田神宮の場所というわけです。
これが氷上姉子神社が深く関係した神話のお話です。
この神話からわかるように氷上姉子神社は宮簀媛命とヤマトタケルの恋愛の舞台でもあったとても重要な神社だということがわかると思います。
さらに草薙剣が熱田神宮の前にあった場所でもあるという隠れパワースポットでもあります。
それでは氷上姉子神社の境内の様子を一緒に見ていきましょう!
氷上姉子神社は愛知県名古屋市緑区大高町に社殿を構える神社です。
国道23号線沿いにあるので場所さえわかっていればアクセスは簡単です。
お車でお越しの方は正面鳥居の中に駐車場があるのでこの鳥居をくぐって進みます
すると本殿のある境内が二の鳥居の向こうに見えてきますね
氷上姉子神社の境内は国道23号線沿いにも関わらず静けさを感じる境内でした。
国道23号線は名古屋と四日市を結ぶ産業道路でもあるため大型のトラックや乗用車が絶え間なく行き交う道路です。
とてもそんな道路にあるとは思えない静けさです。
とても大きとは言えない境内ですが神聖さのある綺麗な拝殿はとても素敵でした。
拝殿の中も撮影していいとのことだったので覗いてみると両壁には鷹?の絵馬がずらーって並んでいます。
なるほど!
昔は鷹狩りをしてそれをお供えしていたが今は鷹狩りはできないから絵まで代用しているということか!
しっかり参拝させてもらい社務所にて御朱印を頂きました
熱田神宮と同様とてもシンプルな御朱印でした
氷上姉子神社の御朱印情報についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ふと境内を見回してみると手水社の向かいに輪投げができるセットが置いてあります
これが一体何の意味を持っているのかは謎である
さて氷上姉子神社をご紹介してきました。
ですが、実は氷上姉子神社はここからがメインなんですね。
というと、神話でお話ししたヤマトタケルと宮簀媛が一緒に暮らしていた場所は本殿のあるところではないのです。
それは本殿より西にある火上山山頂付近にある元宮と呼ばれる場所です。
ここが誠の神話の舞台であり二人の恋愛の舞台でもあり、草薙剣があった場所でもあります。
元宮に行かねば意味がないというものです。
ちなみに氷上姉子神社には五社巡りと呼ばれる参拝方法があります。
これは本殿を含めた末社4社を参拝する参拝方法です。
興味のある方は五社全て参拝してみるといいかもしれません。
もちろん僕は五社回ったのでこの記事で全てご紹介する予定だったのですが
記事が長くなるので別の記事でご紹介します。