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行く前に知っておきたい「斎宮歴史博物館」の見どころ

ころんくん

わん!斎宮歴史博物館の見どころをご紹介するわん! 

今回の記事は「斎宮歴史博物館」の見どころをご紹介していきたいと思います!

斎宮歴史博物館は伊勢神宮の歴史を知る上でとても重要な博物館となっています。

歴史博物館では斎宮の歴史や発掘調査で発見された当時使われていたものや建物の跡についてわかりやすく展示してくれています。

他にもシアター形式で当時の斎宮での様子を映像としても伝えてくれています。

歴史博物館以外にも一歩外に出れば屋外で学べる当時の様子など見どころにあふれています。

この記事では「斎宮歴史博物館」の見どころをご紹介すると共に

付近にある史跡も合わせて見どころ解説しているので

これから斎宮歴史博物館を訪れようと考えている方のお役に立てればと思います。

斎宮とは?

それでは斎宮歴史博物館の見どころをご紹介する前に

斎宮についてわかりやすく簡単に解説しておきます。

斎宮は飛鳥時代から南北朝時代にかけての約660年間、

伊勢に鎮座する天照大神の祭祀を行うためにやってきた斎王の御所です

未婚の内親王から占いによって選ばれ、天皇の代替わりごとに新しい斎王が選ばれます。

斎王の仕事は伊勢神宮にて天照大御神の祭祀を行う事ですが

実は年に3回しか伊勢神宮に訪れないのです。

三時祭(三節祭)

6月・12月の月次祭と9月の神嘗祭

それ以外は斎宮で伊勢神宮を遥拝する毎日を送っていました。

ころんくん

たった3回のために家族と離れるのはつらいわん・・・

斎宮は飛鳥時代の天武天皇の時代に制度化され

その間に67人の皇女が斎王として天照大御神をお祀りしてきました。

歴代斎王一覧

斎宮のあった場所は内宮から北西に20km離れた場所にあり

現在でいうところの三重県多気郡明和町にあったとわかっています。

東西に約2km、南北に約700mの1.3平方kmだったと考えられており

現在でいうと京都御所が1.7平方kmなのでその広さと権威性がわかると思います。

特徴としては平安京や平城京と同じように碁盤の目状になっています。

斎宮の始まり

斎宮は飛鳥時代第40代天武天皇の時代に制度化されていきましたが

実は古墳時代第10代崇神天皇の時代からその前身があったとわかっています。

元々、天照大御神(鏡)は奈良の宮中(当時の都)に祀られていました。

しかし、都で災いが起こると崇神天皇は天照大御神の怒りと恐れ

宮中の外である笠縫邑というところで祀ることを決断しました

その時、祭祀を任されたのが崇神天皇の娘である豊鍬入姫命です。

祀ってみたもののもっと天照大御神に相応しい場所を求め各地を巡る「元伊勢」の巡行が始まりました。

そして、豊鍬入姫命から姪の倭姫命に引き継がれ伊勢の地が最適として天照大御神は現在まで伊勢に鎮まっているという事です。

それ以来、天皇の代わりに祭祀を務める皇族の未婚女性が伊勢に赴き祭祀を行い

南北朝時代までその歴史が続いていきました。

斎宮の終わり

飛鳥時代から始まった斎宮制度は西暦1300年ごろの南北朝時代初期に廃止となっていきました。

その理由としては、南北朝による後醍醐天皇と足利尊氏による建武の乱が要因と言われています。

政権を取り戻すことに必死だった後醍醐天皇がそれどころではなく後回しにした結果、

廃止されていきました。

斎宮歴史博物館の見どころについて

それでは斎宮歴史博物館の見どころをご案内していきます!

斎宮歴史博物館には二つの展示室と一つの映像展示室があります。

二つの展示室では斎王制度の歴史や斎宮での暮らしなどをあいる事ができます

映像展示室では映像による斎宮の様子などを学ぶ事ができます。

ゆっくり回っても1時間程度あれば全て回れてしまう規模感です。

見どころ①:展示室Ⅰ「文字からわかる斎宮」

展示室Ⅰでは、斎王制度が最も繁栄した平安時代を中心とした舞台がテーマとなっていて

斎王が選ばれて伊勢に赴き、都に帰るまで流れを

『延喜式』をはじめとする文献史料を手がかりにして紹介します。

他にも斎王が都から伊勢の地まで乗ってこられた神輿や斎王の居室などの模型を原寸大で展示してあります。

個人的に1番の見どころは、伊勢の内宮にて斎王が祭祀を行う様子を

内宮の模型を使ってホログラムで再現したマジックビジョンです。

内宮で祭祀が行われる様子を見る事ができるのは必見です!

他にも斎王の食事内容や歴史的資料のレプリカなど斎宮に関する目白押しの情報で満載です。

見どころ②:展示室Ⅱ「ものからわかる斎宮」

展示室Ⅱでは、斎宮跡から発掘調査で見つかった様々な出土物や当時の斎宮の区画などの模型が展示してあります。

斎宮の発掘調査は昭和45年から開始され、

歴史的な発見が度々あり、斎宮の存在をより確実なものにしてきました。

見どころ③:映像展示室

映像展示室では大きなスクリーンで

斎王の儀礼と都から伊勢への旅を再現した「斎王群行」(18分)

斎宮跡の発掘調査ドキュメント「斎宮との出会い」(16分)

これら2本の映像を定期的に上映しています。

どちらとも斎宮や斎王のことを学べるいい映像でした!

上映時刻のご案内 ※2024.6.28現在

斎王群行(18分) 斎宮との出会い(16分)
10:00〜 10:45〜
11:30〜 12:15〜
13:00〜 13:45〜
14:30〜 15:15〜
16:00〜 16:30〜

斎宮歴史博物館に訪れたら合わせて寄りたい見どころエリア

さて!斎宮歴史博物館を出れば外一帯は斎宮跡になります。

斎宮跡は東西に約2km、南北に約700mと広大な範囲を要した御所です。

斎宮歴史博物館では学べないスケール感を体感しながら散策してみるといいです!

いろいろな見どころエリアがあるのでご紹介していきます。

歴史の道

斎宮歴史博物館を出ると正面に続く道が「歴史の道」です。

歩道の上に斎王や斎王ゆかりの和歌が刻まれた24基の歌碑が並んでいます。

昔の人は和歌でその時の感情を表現していたので

これらの和歌一つ一つに様々な想いが込められていると思うと斎宮の歴史をより感じる事ができると思います。

いつきのみや歴史体験館

ここでは、斎宮での斎王気分を疑似体験できたり

歴史博物館とはちょっと違った形で斎宮を体験する事ができます。

「十二単」や「直衣」の試着体験や

当時の遊びである「盤双六」や「貝覆い」を楽しむ事ができます。

10分の1史跡全体模型

いつきのみや歴史体験館を出たすぐ横にミニチュアの斎宮全体模型があるので合わせて楽しむとより歴史体験になります。

結構よくできているので面白いですよ!

ころんくん

進撃の巨人の気分だわん!

竹神社

竹神社は斎王が暮らしていた御殿があった場所だと考えられている場所です。

発掘調査によって地中から立派な御殿の跡だと思われる跡が見つかるなどして

斎王がここに住んでいたと考えられています

中世にはここに斎宮城というお城が建っていたこともわかっていて

場所としてはパワースポットなのかもしれません。

竹神社の本殿には「斎宮の世だめし」といわれている

馬が背追った稲束の色によって豊兇(ほうきょう)を占う「絵馬」が神宝として本殿に保管されています。

斎王の森

斎王の森は竹神社同様にかつて斎王の御殿があったと考えられているもう一つの場所です。

現代の技術を持ってもこうして歴史にはいろいろとわからないことがあるってところがロマンですよね!

斎王の森には「斎王宮趾」と書かれたシンボルや発掘調査で見つかった井戸の復元もあるので足を運ぶと新しい発見があるかもしれませんね!

さいくう平安の杜

さいくう平安の杜には平安時代の頃に建てられていた

斎宮の役所「斎宮寮(さいくうりょう)」の長官のもと、儀式や饗宴に使用されたと考えられる三棟の建物があります。

古代建築の魅力を今に伝え、斎宮の姿をよりイメージしやすくするために復元再現されています。

斎宮歴史博物館の行き方

住所 三重県多気郡明和町竹川503
入場料 大人:340円・大学生:230円・小中高生:無料
開館時間 9時30分 ~ 17時(入館は16時30分まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~ 1月 3日)
アクセス  車の場合 

伊勢自動車道「玉城IC」から約20分

経路を確認

公共交通機関の場合

近鉄山田線「斎宮駅」から徒歩13分

経路を確認

駐車場 無料駐車場200台ほどあり

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