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まるで異世界!?参道に謎の鳥居がある京都「大岩神社」に行ってきた

京都にはたくさんの神社・お寺があり、どれも歴史を感じる素晴らしいところばかりです。

どこに行っても日本の魅力を感じ古き良き日本の姿を味わうことができます。

特に代表的な神社に「伏見稲荷大社」がありますよね。

あそこの千本鳥居はもはや日本の代名詞になっているスポットです。

そんな人気のある伏見稲荷大社から車で10分ほど走ったところに

異世界感を感じるちょっと変わった雰囲気を出す神社があることをご存知でしょうか?

その神社は大岩山という標高184mという小さめの山の山頂付近に社殿を構え

麓から登る参道には森や竹藪に囲まれたみたこともない鳥居があることで

漫画に登場しそうな雰囲気のある世界が広がっています。

その神社は「大岩神社」といい現在では廃神社となっており

人知れずひっそりと佇んでいます。

今回、そんな「大岩神社」に訪れたのでご紹介していきたいと思います。

大岩神社について

大岩神社は古くから「難病の神」として人々から崇敬を集めていました。

江戸時代までは「大岩大明神」と呼ばれ、

遠方からも御神徳にあやかるために参拝客が足を運んだと言われています。

大岩大明神の加護かわかりませんが

多くの人が病の治癒に成功し、お礼参りにも訪れていたようです。

明治時代に入ると神仏分離によって「大岩大明神」という名前から「大岩大神」と改め、

大岩神社を守っていたが、昭和後期〜平成初期に様々な問題から神社を運営することができなくなり

残念なことに廃神社となりました。

お金をかけることのできなくなった境内は様々な自然災害によって荒れることになるが

歴代の氏子さんらによって最低限の境内の環境は保たれています。

大岩神社

まるで異世界!?参道に謎の鳥居がある京都「大岩神社」を散策!

それでは大岩神社の不思議な世界へ行ってみましょう!

この記事に書かれている内容は境内に訪れた時にいらした

元氏子さんの話を元にお伝えしています。

 

参道の入り口は麓にあるこちらの赤い明神鳥居から潜っていきます。

場所がちょっとわかりにくいです。

本殿のある境内まで車で行く場合は自動車の走ることのできる道を使えば一気に上がっていくことができます

麓から参道を通っていく場合は、その横にある細い道を入っていく必要があるので注意が必要です。

 

参道を進んでいくと竹藪に囲まれた道に出てきます。

京都の竹藪といえば嵐山の竹林の小径ですよね

なんとなくそれに似ている風景です。

池があります。

聞いた話によるとかつてまだ大岩神社が賑っっていた頃、

この池の付近に茶店があったようです。

いわゆる一休所といった感じの小さなお店だそうです。

今となってはその面影も感じることはできませんが確かにあったようです。

石の鳥居が現れました。

ここまで来るのに大体10分ほど歩いたでしょうか

先ほどの池辺りから蚊がすごい増えてきています

耳元でモスキートーンがチラつく

この日は9月23日とまだまだ夏真っ盛り

 

鳥居をくぐるとそこに広がっていた光景がなんとも不思議な光景でまさに異世界と呼ぶにふさわしいです

ちょっと変わった鳥居と森の感じが異世界感を増幅させます。

こちらにある鳥居は「印象鳥居」と呼ばれる非常に珍しい鳥居です。

僕の知る限りではここにしかない鳥居です。

かつて堂本印象という日本画家が1962年に寄進したと記録に残っています。

この鳥居には堂本印象さんのお母さんが大岩神社で自分の病を治すために祈願し

その病が治ったことでお礼として寄進したようです。

 

デザインが独特で台湾の建造物のような感じです

 

ここから社殿のある境内はさらに10分ほど登った先にあります。

 

見えてきました。

大岩神社の境内です。

 

足元には倒壊した鳥居の残骸があります・・・

 

ここまで登ってくるのにいくつもの鳥居がありましたよね

それだけ熱心な信者さんが多かったことがわかります。

 

やはり、相当にご利益が高かったんでしょう!

 

先に見えるのが大岩神社の拝殿になります。

氏子さんが定期的に掃除にこられているので廃神社の割には綺麗になっています。

その証拠に

平成の時代に廃神社になっているにもかかわらず

令和2年と最近の幕が垂れていました。

本当に未だに惜しまれ大切にされている神社ということがよくわかります。

 

隣には小岩神社があります

大岩神社は小岩神社とセットだったようです。

大岩神社には男神

小岩神社には女神

といった感じで祀られていたようです。

 

本殿の後ろには御神体である大岩と小岩があるので拝見してみることにします

↑↑大岩神社の御神体

↑↑小岩神社の御神体

 

この御神体は社殿のできる前からこの地にあり

古来より大切にされてきた神そのものです。

廃神社となってからはおそらく御霊を別の神社へ合祀したか何かだと思います。

境内からは伏見城を見下ろすことができます

相当ガタがきています・・・

参拝者休憩所と記されています

罠が仕掛けてありました

どうやらアライグマが出るようです

アライグマは結構獰猛なんで危ないです・・・

 

境内にも印象鳥居がありました。

先ほどのと比べるとだいぶ小型です

印象鳥居の裏側に行くと道路に抜けるので車やバイクで訪れる人はここから入ってくれます。

ここに数台停めれるようになっていました。

 

以上が大岩神社でした。

冒険するには非常にいい神社で写真の撮りがいのある神社でもあります。

歴史ある神社がこうして廃神社となっていくのは寂しいですが

廃神社ならではの雰囲気は廃神社にしかないので

それはそれで現代を生きる僕にとってはありがたい恩恵です。

 

夏に訪れる方がいらっしゃったら虫除けスプレーは必須です。

想像以上に蚊がいるので心してくださいね!

それでは次の記事でお会いしましょう!

 

大岩神社の行き方

住所 京都府京都市伏見区深草向ケ原町89−2
アクセス  車の場合 

名神高速「京都南IC」から5.4km 約15分

経路を確認

公共交通機関の場合

JR 奈良線「藤森駅」から2.4km 約40分

経路を確認

駐車場 なし ※山頂付近路駐数台可

 

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