大神神社は、奈良県桜井市の三輪山(467.1m)のふもとに鎮座しており、
「大神」と書いて「おおみわ」と読むように、神様の中の大神様として尊ばれている日本最古の神社のひとつです。
本殿が無く、三輪山を御神体として直接祈りを捧げるという様が、
日本の自然崇拝の原型とされ、その形を現代に残している貴重な神社です。
御神体の三輪山では、古くから一木一草にいたるまで斧で伐採することを許されていないそうです。
山中には神霊が鎮まる岩が点在し、『磐座』と呼ばれており信仰の対象となっております。
現在の拝殿は、徳川四代将軍家綱公によって再建されたもので、拝殿の奥は禁足地として、
普段は神職さえ足を踏み入れない神聖な場所で、禁足地と拝殿の間には、
結界として「三ツ鳥居」が設けられています。
三ツ鳥居は、拝殿と共に、国の重要文化財に指定されております。
大神神社の御祭神は、国を造った神様である「大物主大神」です。
『古事記』には、大神神社の創始にまつわる事が書かれており、
大物主という神が出雲の国の大国主の前に出現し、
自分を大和の東の山(三輪山)に祀れば国造りを成就できると告げ、
大物主大神を、この三輪山にお祀りする様になったのが始まりとのことです。
大物主大神は、蛇の神様でもあることから、大神神社で蛇は「巳さん」と親しみを込めて呼ばれており、
福徳をもたらすとして崇められております。
神社各所に卵やお酒がお供えされていますが、これも巳さんの好物をお供えしようという信仰の一つです。
境内には、縁結び・夫婦円満にご利益があるといわれている「夫婦岩」、
三輪山から万病に効くといわれる薬水が湧き出る「薬井戸」、
白蛇が棲むことから名付けられた、樹齢400年程の御神木「巳の神杉」などがあります。
農業・工業・商業・産業・縁結び・治病・製薬・造酒・交通など
生活全般にご利益があると、多くの参拝者が訪れております。
境内写真
所在地 | 奈良県桜井市三輪1422 |
御神体 | 三輪山 |
創建 | 崇神天皇7年 |
社格等 | 式内社(名神大) 大和国一宮 二十二社(中七社) 旧官幣大社 別表神社 |
御祭神 | 大物主大神 |
御朱印 | |
アクセス | 車の場合
京奈和自動車道 木津ICから約1時間 西名阪自動車道 天理ICから約30分 公共交通機関の場合JR桜井線三輪駅下車、徒歩約10分 |
営業時間 | 終日 |
電話番号 | 0744-42-6633 |
公式HP | https://oomiwa.or.jp/ |
神紋 |
三本杉 |