『氷上姉子神社』は、愛知県名古屋市緑区大高町火上山にある神社です。
『延喜式神名帳』には、尾張国愛智郡「火上姉子神社」と記載され、
『尾張国内神名帳』にも「従一位上 氷上姉子天神」とあることから、
古くから格式の高いお社であったことがわかります。
「お氷上さん」と呼ばれ、尾張氏の祖として、
また「熱田神宮」の、境外摂社として人々から厚い崇敬を集めております。
御祭神である、「宮簀媛命」は、日本武尊の妃で、三種の神器の1つである”草薙の剣”を
日本武尊から預かりますが、日本武尊は東征の帰途そのまま帰らぬ人となってしまいました。
日本武尊の亡き後、その”草薙の剣”を宮簀媛命が尾張氏の祭祀場所であった熱田に遷し、
お祀りし創建したのが『熱田神宮』です。
熱田神宮の創祀以前に、草薙の剣がこの「氷上の里」にお祀りされていたことから、
熱田神宮の「元宮」と云われています。
そのことからも、氷上姉子神社は、熱田神宮の創祀に最もゆかりの深い社なのです。
現在の本殿は、明治26年(1893年)に、熱田神宮別宮の「八剣宮」の本殿を移築したもので、
戦災を免れた貴重な尾張造のものとなります。
所在地 | 愛知県名古屋市緑区大高町火上山1−3 |
創建 | (伝)第14代仲哀天皇4年 |
本殿の様式 |
入母屋造り 平入 正面唐破風向拝付き 尾張造 |
社格等 | 式内社(小)・旧郷社・熱田神宮境外摂社 |
御祭神 | 宮簀媛命 |
御朱印 | |
祭事 |
・太々神楽 (3月最終日曜):かつて熱田神宮で奉納された神楽といわれ、江戸時代中期に始まったとされる。 ・頭人祭 (5月6日):熱田神宮での神輿渡御神事の翌日、神宮から頭人が派遣されて氷上姉子神社を参拝する。熱田神宮と氷上姉子神社の密接な関係を示す神事になる。 ・大高斎田御田植祭 (6月第4日曜) ・大高斎田抜穂祭 (9月28日) ・例祭 (10月第1日曜):「大高祭」とも。各地区から花車が出されて市内練り歩きが行われる。 |
アクセス | 公共交通機関の場合
JR東海道線「大高駅」下車」。徒歩約20分。 名鉄河和線「名和駅」下車。徒歩約25分。 車の場合熱田神宮より車で約30分。 名鉄名古屋本線「鳴海駅」から車で約10分。 無料駐車場あり |
営業時間 | 終日 |
電話番号 | 052-621-5935 |
公式HP | https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/yukari/hikamianego_jinja.html |
神紋 |
五七桐竹紋 |