ころんくん
今回の記事は手水舎の正しいやり方について詳しくその手順をお伝えしていきたいと思います。
手水舎の呼び方は「ちょうずや」といい呼び方を知らないとなかなか読めませんよね!
神社によっては「てみずや」と呼ぶところもあるようですが
一般的な呼び名としては「ちょうずや」と呼びます。
手水舎は神社の参拝作法の中でもとても重要なもので
参拝に訪れた方はみなさん必ずと言っていいほど手水舎で手を清めています。
しかし、意外に正しいやり方を知らない人が多く
そして、なんのためにやるものなのかをご存知ない方もいるようです。
今回の記事は手水舎の正しいやり方に加え
参拝前になぜ手水舎で手を清めるのかをお伝えしていきますので
是非最後まで読んで理解を深めてもらえたらと思います。
目次
手水舎は何のためにやるの?
神社の歴史はとても古くその歴史を遡れば2000年以上とも言われており
昔から僕たち日本人と一緒に歴史を歩んできた存在です。
古代から神社の境内に手水舎がセットであったわけではなく
近くを流れる川や湧き水で「禊」と呼ばれる儀式を行ってから参拝していたと言われています。
「禊」は身に付いている罪や穢れを洗い清めるもので
現在でも参拝作法の中でとても重要と考えられています。
つまり、昔は川で行水してから参拝に行っていたと言うことです。
それから時代が流れ、神社参拝が気軽に誰でもできるものへと変わっていき
水を浴びるのではなく手や口をすすぐ程度で「禊」と同等の効果が得られる手水舎へと変わっていきました
なので、「ただ手を洗うようなものではない」と言うことを理解してもらえてば
神社参拝に厚みが出ると思います。
【手水舎のやり方】水は柄杓に一杯だけ!
それでは手水舎のやり方について詳しく手順をみていきましょう。
柄杓にすくった一杯の水で全ての工程を行えるように調整してくださいね!
右手で柄杓をもち水盤から水を一杯汲みます。
そのまま左手を始めに清め、柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。
もう一度、柄杓を右手に持ち替え左手に水を受けて口をすすぎます。
この時、衛生的に水を口に入れたくない方は行う素振りで大丈夫です。
決して柄杓に直接口をつけてすすがないようにしてください。
水を受けた左手をもう一度清めます。
再度、左手を清め、柄杓に残った水で柄杓の柄を清めます。
最後に柄杓を元の位置に戻しておしまいです。
お清めに使った水が水盤に入らないように気をつけましょう。
衛生的によくないので必ず守りましょう!
手水舎に柄杓がない時のやり方
神社によっては手水舎に柄杓を置いていない神社もあります。
特に最近ではコロナウィルスの影響によって感染対策が神社参拝にも取られています。
そのため柄杓を使った手水舎ではなく
吐出口から出ている水を使ってお清めをしていきます。
単純に蛇口で手を洗う感じです。
吐出口から出ている水を直接手で受けて口をすすぎます。
最後にもう一度両手を清めます。
手水舎に龍がいるのはなぜ?
龍の口から水が出ている手水舎をよく見かけますよね。
日本では昔から龍は水を司る神として人々から信仰されてきました。
今でも全国各地に龍神伝説が言い伝えで残っている地域があり
ほとんどの伝承では日照りが続いたため龍神に雨乞いしたり、井戸の中に龍神が住んでいたりと水に関することには龍がたびたび登場します。
そのため、神社の手水舎でもお清めをする大切な水なので龍が採用されています。
他にも神社によっては羊や兎などその神社で大切にされている動物が使われていることもあるので
手水舎の吐水口を見てみるだけでもその神社の特徴がわかるので楽しめます。
手水舎にいる龍は水神様だった!神社によっては龍以外の動物も!?
映える手水舎!?花手水が美しい!
最近神社参拝に訪れると水盤に色鮮やかな花が埋め尽くされている手水舎をよく見かけませんか?
これは花手水といい、水が使えない場所で神事を行うときに水の代わりに花を手でこすったり
目で見ることによってお清めと同じ効果があるとされるものです。
コロナウィルスの感染症対策としてコロナ禍をきっかけに多くの神社で採用され
その華やかさが綺麗だということでSNSでも話題になり多くの人が花手水の写真をアップしています。
花手水のある神社では手や口を清める必要はないので心を鎮めて目で見てお清めを行ってください。
柄杓が置いてあれば水を使ってお清めをしても大丈夫です。
最後に:二拝二拍手一拝の参拝作法
手水舎についての理解は深まりましたか?
手水舎は禊の儀式を簡略化したものなのでやり方にも細かい作法が織り込まれています。
覚えておくと参拝時に神様にいい印象を与えられるかもしれませんよ!
それでは最後に「二拝二拍手一拝の参拝作法」についてご紹介してこの記事はおしまいです。
「二拝二拍手一拝」は「二礼二拍手一礼」と同じ意味合いで使われていますが
「拝」と「礼」では厳密に言うと頭を下げる度合いが変わってきます。
「拝」は「拝む」と言う字を書くので深く頭を下げると言うことになります。
なので「二拝二拍手一拝」は深く頭を二回下げた後、
大きく柏手を二回叩き、
最後に再度、深く頭を下げる
これが「二拝二拍手一拝」です。
「二礼二拍手一礼」でも間違いではありませんが
より丁寧な参拝をご希望の方は「二拝二拍手一拝」を行ってみるといいと思います。
【神社参拝の基本】二礼二拍手一礼のやり方とどんな意味の作法なのか?
それでは今回の記事は以上です。
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