三重県伊勢市の”猿田彦神社”境内に鎮座している『佐瑠女神社』。
御祭神は、芸能の神様とされる女神の「天宇受売命」をお祀りしている神社です。
「天宇受売命」とは、天照大御神が天の岩戸に隠れて世の中が乱れた際に
裸で熱狂的に踊り、神々を喜び笑わせて
天照大御神を岩戸から誘い出すことに成功した事で知られている神様です。
この時に踊った踊りが、島根県西部(石見地方)で伝統芸能として受け継がれている
豊作や豊漁を祈願し神々に捧げる”石見神楽”のルーツとされております。
天宇受売命は、国内で見られた初めての踊り子と言われている事もあり
神楽や技芸などの祖神とされています。
芸能の神様ということで、芸人や俳優などの芸能関係者や
スポーツ関係者をはじめ、芸子・舞妓役者などの参拝が絶えません。
芸能人や事務所の”奉納のぼり”も沢山揚げられています。
又、天上の神様と地上の神様の間を取り持ったとされている事から、男女の縁に限らず
人と人、仕事などのあらゆるご縁を結んでくれる神様としても篤く信仰されております。
天宇受売命は古事記の中で「猿田彦大神」の妻になったとされています。
その事から一緒に祀られている事もあるようです。