『上知我麻神社』は、熱田神宮の境内摂社です。
古くから崇敬されている、熱田七社(熱田神宮・八剣宮・高座結御子神社・
日割御子神社・氷上姉子神社・上知我麻神社・下知我麻神社)のうちの一つです。
かつては300mほど南の東海道と美濃路の分岐点に建てられておりましたが、
戦後移転され現在は熱田神宮の境内、八剣宮の南西に鎮座しております。
御祭神は、『乎止與命』。尾張国を支配した国造で、
日本武尊の妃で熱田神宮に草薙神剣を祀った、「宮簀媛命」の父神です。
乎止與命は、知恵の神様として「知恵の文殊さま」と呼ばれており、
境内には合格祈願や学業成就の絵馬が多く奉納されています。
また、上知我麻神社は商売繁盛と家内安全の神様である、
「大国主社」(大黒様)、「事代主社」(恵比須様)を両脇に祀っております。
事代主社が大国主社の子神であることから、親子の神様とも言われています。
毎年1月5日の「初えびす」は、上知我麻神社・大国主社・事代主社の祭礼として
盛大な賑わいを見せております。