【天津麻羅】「天岩戸の鉄を打つ、神界孤高のマスターピース」日本の鍛冶・金属加工の祖

天津麻羅あまつまらとはどんな神様?

天津麻羅は、天岩戸事件の際、思金神から指名を受けて登場する「技術系」の天津神です。

古事記には「鍛人(かぬち:鍛冶職人)の天津麻羅を求(ま)ぎて」とあり、岩戸の前で行う儀式用の道具(鏡を載せる台座や、鉄製の祭器など)を製作するために、高天原中から探し出されました。

神名の「マラ」の由来には諸説ありますが、古代の製鉄・鍛冶職人が鉄の溶け具合や炎の温度(1,000°C以上の高温)をじっと見つめ続けた結果、片目を失明することが多かったことから、「目を見張る(じっと見る)」という意味の「目占(まうら)」が変化したもの、あるいは「隻眼(片目)」を意味する言葉が語源であると考えられています。

後に登場する、彼の後継者とも言われる「天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)」と同様に、暗闇の中で激しく飛び散る火花と向き合い、鉄を叩いて形にするという、古代において最も神聖視されたテクノロジーを司る神様です。

特 徴
神界屈指の技術屋: お祭りの成功を裏から支える、絶対に代えが効かないスペシャリスト。

炎と鉄の支配者: 泥臭くも圧倒的な熱量を持つ「製鉄・金属加工」のエネルギーそのもの。

プロフェッショナルの象徴: 名前の語源が職人の職業病(隻眼)に由来するとされ、自らの身を削って最高の一品を創り出す職人魂の塊

全 名 天津麻羅(あまつまら)
別 称
神 祇 天津神
神 格 鍛冶の神、製鉄の神、モノづくりの神、技術者の守護神
配偶者
 父
 母
兄 弟
 子
御神徳 技術向上、職人・エンジニアの守護、商売繁盛(製造業)、合格祈願(技術系)
【押しポイント:火花散る暗闇で、神界のインフラを叩き出した『孤高の鉄人(アイアンマン)』】

天津麻羅は、「一切の妥協を排し、自らの技術で状況を変えるモノづくりの尊さ」を教えてくれます。天岩戸という国家存亡の危機において、彼がやったことは「ただひたすらに、完璧な仕事(鉄を打つこと)をこなす」ことでした。華やかな表舞台の裏には、必ず彼のようなプロフェッショナルの技術が息づいています。自分のスキルを極めたい時、エンジニアやクリエイターとして「誰にも真似できない一品」を創り上げたい時、心の中で静かに炎を燃やす力をくれる、最高にシブい推し神様です。

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