青衾神社

青衾神社（あおぶすまじんじゃ） は、「延喜式神名帳（えんぎしきじんみょうちょう）」に載る式内社で、

「尾張国内神名帳（おわりのこくないじんみょうちょう）」（平安時代末）には、正二位（しょうにい）青衾名神と記されてあります。

青衾神社は、熱田神宮の境外16社のうちの一つで、

熱田神宮境外摂社の位置付けとしては重要な位置を担っている、

高位の神社だったことが分かります。

御祭神は、名古屋で唯一『天道日女命（あめのみちひめ）』をお祀りしている神社です。

『天道日女命』は、熱田神宮の境外摂社である、「高座結御子神社（たかくらじんじゃ）」の御祭神である、

尾張（おわり）の祖神「高倉下命（たかくらじのみこと）」の母神です。

江戸時代には、熱田神宮摂社には「アオブスマ」と称する社（やしろ）が東西に２つあり、

東の青衾祠（あおぶすま）には日神を祀り、西の白衾祠（しろぶすま）には月神を祀っていました。

明治時代になって、東の青衾社は廃絶し、西の白衾社が、現在の「青衾神社」となったそうです。